本当に大切なひとはだれか。
私は悩んでいる。
「職場のひとにやさしくできない。」
自分の性格は本当は最悪なんじゃないか、なんて本当にときどき思う。
職場で「ひとにやさしくする」とは、
平たく言えば、彼らの仕事を手伝うということだ。
手伝えば自分の仕事が定時で終わらない。
先輩や上司は底なしのお人好しで、ひとに頼まれたら断れない。
日中はたくさんのひとが助けを求めてやってくる。
先輩は上司はそんなひとたちを一人一人丁寧に手助けして、
定時をすぎて自分の仕事にようやく手をつける。
それが当たり前の文化だ。
「それが仕事をするということだ」
「仕事とは社会人とはそういうものだ」
自分はそうできない、ひどい人間だ。
どうして私は自分のことばっかり考えているんだろう?
自分が早く帰ることばかり考えてるんだろう?
どうして他人に親切にできない?
思いやりのない冷たい人間だ。
私ってこんなひとだっけ?
私は思いやりのない冷たい人間だっけ?
そうだっけ?本当にそうだっけ?
すべての人を大切にはできない。
全員を大切にしようとすると結局誰も大切にできない。
一日のエネルギーは有限で、自分が割けるエネルギーの総量は限られている。
自分の有限なエネルギーをどう使うか、自分で決めなければならない。
じゃあ誰を大切にすべきか。
大切にしたい人を、大切にせよ。
具体的には、
◯自分を愛してくれている、かつ自分を認め理解しようと努力してくれる人
親しかいない。関わりづらくて避けてきたけど。
本当はわかっていたけど。やっぱり親しかいないや。
◯自分の心と体が本当に安心できて魂レベルで好きだと思える人
恋人と大学の友人。
私はただ私をやっているだけなのになぜか喜んでくれるひとたち。
私は何にもしていない。ただ私をしているだけ。
◯自分が何者でもなかった時代に損得関係ない無償の愛をくれた人
ふと思い出す人、声を聞きたくなる人、愛おしく思う人、近況を知りたい人。
なんとなくおばあちゃんが出てきた。最近本当に歳をとってきた。
まとめ
Q職場のひとは私を愛してくれているか?
答えは否。
Q職場のひとは私を認め理解しようと努力してくれるか?
答えは否。
Q職場のひとは自分の心と体が本当に安心できて魂レベルで好きだと思えるか?
答えは全く否。
Q職場のひとは私が何者でなくても無償の愛をくれるか?
まさか。
じゃあ大切にしなくてもいいんじゃない?
自分を大切にしてくれないひとたちを、自分はどうして大切にできないと嘆いているのだろう。
人生で本当に大切にすべき存在に気づき、その人を本気で大切にする。
The main thing is, to keep the main thing, the main thing.