成熟とは相手の気持ちを考えながら、自分の気持ちを伝えること。:映画「聲の形」
小学生の主人公はクラスのやんちゃっこ。
ある日転校してきた耳の聞こえない少女に、当たり前のように興味をもち、ちょっかいをだす。だが誰もそれを注意せず、少女が抵抗しないことをいいことに次第にそれはエスカレートし、そしてある日を境にクラスの人間関係が大きく変わっていく。
小学校の頃からの友達って今何人いるだろうか。
ちょうど小学校高学年のあの頃。
あの年齢の子供はみんな同じような経験をするのだろうか。
同じような経験をするしかないのだろうか。
あれを避ける方法ってないのだろうか。
調子乗りのやんちゃっこ。
思ったことをストレートに伝える子。
大人しくてただ見ているだけの子。
ただ我慢する子。
それはそれぞれの個性。それぞれの個性でそこにいただけ。
誰も悪くないのかもしれない。
それぞれがちょっとずつ傷ついていたのかもしれない。
今なら、あんなことはしないだろう。
今ならもっとうまく仲良くなれるだろう。
成熟とは、大人とは。
「相手の気持ちを考えながら、自分の気持ちを伝えること。」
あの頃は両方できなかった。
今でさえも。まだ「大人」を目指しているところ。
一言で言えばただ大人じゃなかった。子供だった。
ただみんな人間関係が下手だった。コミュニケーションが下手だった。
原因はただそれだけかもしれない。